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「遅い時間にすまない。少しいいか?」近ごろ頑張りすぎているイロナが、気になって仕方がないシルヴァ。心配なのはもちろんだが、どうも”婚約者”としての義務感にかられている姿に心が晴れない。見かねたヒューゴの言葉で本心を自覚したシルヴァは、その夜、イロナの部屋を訪ねてーー?人のぬくもりから遠のいていた二人の、心ほどける雪解けの物語。
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