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金褐色の髪と瞳をもつ皇帝ラシッドはある夜、側女の失態を叱責するために宦官長のイルハリムを呼び出した。 皇帝の気性の荒さを知っていたイルハリムは恐怖に震えるが、いつしかその逞しい腕の中で快楽の渦に溺れていく。 「駄目だ。余が満足するまで、今宵は寝かさぬ」 身分違いの恋をしたイルハリムは、幾度もの寵愛の夜を過ごすが―― 主従関係のふたりが織りなす、甘くて切ない物語。
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