天邪鬼な皇子と唐の黒猫

作品概要
定省がしぶしぶ飼うことになったその猫は、
「四面楚歌」の夢を見るらしい。
ツンデレ皇子と中国から来た猫の
痛快平安ストーリー!
* * *
天慶8年(884年)、唐の蘇州に人語を解する黒猫がいた。蘇州の猫の王で、目標は「一生ぐうたら生活をすること」。ある日、商人につかまって日本へはこばれ、光孝天皇の第七皇子・定省に飼われることになる。「猫なんて好きじゃない。父に言われたから仕方なく飼っているだけ」と口では言う定省と、なぜかたまに、自分が追い詰められている四面楚歌のシーンを夢に見る唐の黒猫の、奇妙な日々が始まる。
ぐうたらが目標の猫だが、渡航中に、海に放り出された自分を助けた水夫が死んだ。それで「だれか一人くらい助けてから天寿を全うしよう」と決める。やがて即位し、天皇になった定省に危機が訪れ……


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1,650 円税込