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家の近くに、小さな五叉路の交差点がある。信号の名は“蛇崩”。そこに彼はくる。いつも俯いている彼に気づかれないように、歩道を移動して、横断歩道ですれ違う。すれ違う瞬間、いつもときめく。十年来の僕の片想いの相手──あだ名は“マド”。彼の本名はまだ知らない……
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